ミステリート〜ディテクティブ・バケーション〜 | |
アーベル | 2006/05/25 |
シナリオ:菅野ひろゆき | 原画:非公開 |
Abel softwareの作品「ミステリート」のファンディスクです。 構成は、 ・「ミステリート第3.5話」 ・「ミステリート第5話」 のショートシナリオ2作品に ・ボイスドラマ ・謎解きのみのシナリオ(File.1〜File.28) という構成になっています。 今作は、Abel名義であり、一般作に当たります。 18禁の要素はありません。 ・「ミステリート第3.5話」 は、以前の拡張シナリオであり、 かおるが変装するきっかけとなった話が描かれます。 謎解きがありますが、大して悩むこともなく解けます。 ・「ミステリート第5話」 が完全に新しいシナリオです。 謎解きも何もなく単なる読み物…で終了します。 殺人が起こり、かおるが犯人に一方的に仕立てられる…という展開ですが、 足早にシナリオが展開するため、呆気なく終わってしまう …という感じを受けます。 ゲームシステム(移動)もありませんし、捜査らしきものもありません。 猟奇性もありませんし…… ・ボイスドラマ は、再生の仕方がわかりません。 バグなんでしょうか? マニュアルにも何も書かれていないのですが、 私の環境では再生されてる気配がないです。 大体のコーデックは実装していますが……?? そもそも、マニュアルに何も書かれていない …という時点で不親切さ抜群です。 ・謎解きのみのシナリオ(File.1〜File.28) 今作、一番のメインコンテンツでしょう。 悩む謎解きは3つぐらいで、あとは単に数をこなしているだけ …という気が…… |
絵は、昔の絵を流用しています。 新しいキャラは、昔の絵と塗りが違うのでかなりの違和感を感じます。 しかし……1枚絵でも昔の塗りになっているのですが…どうなっているのでしょう? 全体的に絵はチグハグという印象で、やはり統一感…というのが欲しいです。 立ち絵は変化がありませんので、演出はダメな領域です。 追加されているCGは数がしれているので、オマケという領域は抜けれません。 システム面ですが、後退しています。 まず、メッセージウィンドウが消せません。色々試してみましたがムリでした。 また、マニュアルにも書いてませんので絶望的でしょう。 CGモードを実装していないのは相変わらずで、 それでいてメッセージウィンドウが消せないので、 CGを取得するには吸い出す以外は方法がないでしょう。 このシステムが「ミステリート2」に受け継がれないことを祈ります。 テキスト送りは快適です。 ボイスはフルボイスという仕様です。 以前がボイスなしだっただけに、 最初は弱冠戸惑いますが、段々慣れていきます。 有名声優を起用しているということで、 「ミステリート2」は一般になるんでしょうか?? BGMは過去の流用です。新しいBGMがあるかどうかは私には確認できませんでした。 |
プレイした印象は、 ショートシナリオが散々の内容でした。 これはかなりダメの領域にあります。 そして、謎解きメインのコンテンツで… …なんとか満足は出来るかな……という印象を持ちました。 そのため、ショートシナリオには期待せず、 謎解きオンリーの作品だったと思った方が無難かと思います。 ショートシナリオは、「第3.5話」は以前の拡張シナリオということで 、 内容はともかくクオリティが低くてもオマケと割り切ることが出来ます。 しかし、「第5話」が「第3.5話」以上のオマケシナリオだったことが残念でなりません。 シナリオも「ミステリート」作品の雰囲気を全く受け継いでおらず、 レベルとしてはTV番組の「水戸黄門」と似たようなものに思いました。 また、以前の「ミステリート」をプレイしていない人のことが全く考慮されておらず、 マニュアルにもキャラ紹介等のことが全く書かれていません。 勿論、内容的に大したことがないので、 内容はある程度は理解できますが、 「ミステリート」作品自体の伏線がそのまま仄めかされている描写が幾つもあるので、 未プレイの人はかなり戸惑うかと思います。 そのため、この作品をプレイして以前の「ミステリート」がプレイしたくなるか… …というのは疑問です。 また、以前の「ミステリート」をプレイ済みの人が、 この「第5話」の内容に満足できるかどうか…というのもかなり疑問です。 そして、第5話に登場する新キャラは、 「ミステリート2」に繋げる布石にも見えます。 この作品だけ……という気があまりしません。 そのため、「ミステリート2」はこの作品をプレイしておかないといけないかも… …という危惧も感じます。 ショートシナリオ以外では、謎解きのシナリオがまだ良い感じです。 ただ、コンプしても何も報酬はないので達成感がありません。 謎解きで難しいのは3つぐらいで、あとは簡単です。 内容的に難しいものでも、選択肢による回答 …というパターンがあり決定的な難しさは感じません。 「ミステリート」で散々解かされた二次元解法は一題しか出題されてませんねぇ…… |