ハーレム&ハーレム | |
Ark Shell | 2006/06/23 |
シナリオ:TeamN.G.X | 原画:志水なおたか |
ハーレム状態のエロを楽しむだけのAVG。 父親の経営する飲食業を継ぐために、 喫茶店の経営を任されることになった主人公。 これを成功させなければ、将来がない。 で、喫茶店を成功させるために、ウェイトレスを重視した喫茶店の経営へ…… 序盤は、登場人物の自己紹介的なパートで進行します。 ここで、物語の起点となる、喫茶店経営というシナリオの方向性が明示されていきます。 経営をウェイトレスを重視した路線…ということで、 ウェイトレスを誘致する事になるのですが、 これは身近なヒロイン達…というお決まりのパターンです。 そして、過激な制服をウリにした喫茶店が開業していく… という流れです。 しかし、シナリオ的には喫茶店云々…という部分は完全に無視されています。 喫茶店での仕事風景などの描写はほとんどありません。 ルートに乗ったら、そのヒロイン達…との性生活が始まります。 シナリオ設定や、各登場人物の心情は完全に無視されており、 いつの間にか、ヒロイン達… という3P以上でのエロイ生活が都合良く描写されていきます。 つまりは、甘いハーレム状態を… というシナリオの雰囲気を楽しむゲームと言えるでしょう。 エンディングは、ほとんどがハーレム状態です。 一部を除いて、3P以上のエンディングになります。 Hシーンは、中盤以降に適度に発生していきます。 回数的には結構多いです。 また、ハーレムということをウリにしているためか、 ヒロイン単独のエロ…というのは少ないです。 |
絵は…… 志水氏の絵ですが、 TRABULANCE後期の作品に見られたような絵のタッチは相変わらずで、 昔の絵のタッチの方が上手いと思います。 肉感的な表現が大分薄れたような絵で、下手に見えます。 構図も、昔の絵の方がエロイと思います。 以前は、下半身を強調したようなエロイアングルが多かったのですが、 今では普通ですね。 塗りはかなりイマイチで、彩色は結構不自然さを醸し出しています。 これは、立ち絵にも言える事なんですが、 やはり、1枚絵よりも立ち絵の塗りが更にチープに見えます。 しかし、なぜか添嶋君香の1枚絵だけは彩色が上手く見えます。 立ち絵は3ポーズぐらいのバリエーションで、普通に変化する…というレベル。 1枚絵は、エロ絵が中心となります。 システム面は、レベル的に低いかと… まず、エフェクトが切れません。 そのため、ストレスを大きく感じます。 また、ウィンドウの透過度が変更できず、文字が読み難いです。 更に、ヒロイン毎にフォントの色が強制的に変えられており、 白字はまだ読めますが、カラー文字はほとんど読めません。 青字にアンチエイリアスが掛かっていると、何が書いてあるのかさえ判別付き難いです。 この辺は、設定で変更できるような仕様にするべきだと思います。 ボイスは女性のみという仕様。 BGMは、当たり障りのない音…ですが、ややチープな印象を受けます。 それと、モチーフにした曲が同じなのかもしれませんが、 聞いたことのあるBGMばかりのようにも思います。 |
プレイした印象は、 かなりイマイチな出来で退屈な内容でした。 まず、前半で撒いた設定が、中盤以降で完全に無視されています。 喫茶店経営…というのは、意味のない設定であり、 前半のパートが丸々ムダになっています。 ヒロインの心理が完全に無視されています。 それと、キャラの個性が途中で変わり果ててしまいます。 最終的にはエロに溺れる性生活が描かれるだけであり、 それに伴った都合の良いキャラ設定と背景に変化します。 そもそも、七瀬亜弥がツンデレである必要があるのでしょうか? 綾瀬紗那がお嬢様風の気の強い性格である必要があるのでしょうか? 結局は、ハーレム…という部分だけを強調したエロ重視作品であり、 そこに向かう過程が散々です。 また内容自体でも、 テキストでテンポ良い展開に、軽い思考能力の主人公と相俟って、 爽やかに進行するシナリオの展開がありますが、 ヒロインとの会話が非常に不毛であり、 無駄な会話をダラダラと読まされているだけ…という印象です。 簡潔な表現は読み易いですが、肝心の内容が伴ってないだけにすぐに飽きてしまう内容です。 シナリオもムダな長さが目立ち、 もう少し必要なパートと不必要なパートを整理して欲しいです そもそも、序盤からどういった展開に持っていくか… という部分においても、後々の展開が読めてしまいます。 …というか、Team N.G.X作品の展開がそのまんまという感じで、 いかにもテンプレート化したシナリオを、マンネリ化したハーレム系シナリオへ導いているだけです。 ゲームは、都合の良い展開だけを見せているので、 甘いハーレムエロを楽しみたい人向け…という内容です 内容を気にせず、甘いエロシーンが好きな人には向いている作品でしょう。 |
2006/07/09 |
アークシェルの「ハーレム&ハーレム」を終了しました。 これは、原画に志水直哉氏だったことに気付かず、 購入検討でスルーしていたブツなんですが、 TRABURANCE作品をプレイし続けている私としては…やはり買ってしまった一品。 で…… 内容は最悪です。 ライターがTeam N.G.Xだった… ってか、TRABULANCEがそのまま移行してきたんでしょうか? 私は、TRABULANCEの最後の方の作品があまり好きではないのですが、 「尽くして〜2」から「教えてあげちゃう」ぐらいまでは結構好きでした。 最後の方は、志水氏の絵のタッチも変わってしまい、 どことなく別人が描いてるみたいでイヤでしたね…… 話を戻しますが、 「ハーレム&ハーレム」は予測通りの出来でした。 志水氏の絵はイマイチだったし、シナリオはTeam N.G.X。 作品タイトルにハーレムという言葉を使っている通り、 シナリオは完全に無視されたハーレム状態を突き進む…という感じの内容。 「尽くして」シリーズの4,5ぐらいは最初からハーレム状態だったけど、 それとはまた違った感じのクオリティの低さを感じます。 取り敢えずは、絵、ぐらいはマトモだったら良かったのに… 絵も散々だ(鬱 |