堕淫〜屈辱のカミングアウト〜 | |
HEAT-SOFT | 2006/07/21 |
企画・原案・ディレクター:猫にた | プロデューサー:シロたん |
シナリオ: 猫にた/蒼夜/西田一/数椰/結月/影花/炎炉鬼 | 原画:結城しん/遊月ことな/米倉きひろ |
脅して陵辱するエロ重視AVG。 マトモな人生からカミングアウトしている主人公。 両親は、インチキ教団の信者で警察からもマークされていた。 更に思うような進学が出来ず、三流大学にしか通えなかった。 就職を控えた時期に、婦女暴行の罪を擦り付けられる… そういう中でようやく就職できた会社…… しかし、会社内の副社長と専務の派閥闘争に巻き込まれ、 市場調査の目的で某女子学園に設置された購買部の店員に出向させられてしまう。 副社長側につくか専務側につくか…… そんな中、前任者の残した怪しげな資料を発見してしまう。 そこには、女性教師、女学生の性癖や盗撮写真があった。 初めは戸惑いだけしか感じなかったこれらの資料。 しかし、ある時主人公の出向が専務側の全て仕組まれた工作であることに気付き、 再び先のない人生が目の前に迫っていた 主人公の手にあるのは、女性教師、女学生の弱みとなる資料だけ。 そして…… という流れです。 主人公の手元にある資料を元にして、 その人物を特定し、そして脅して陵辱… という展開になります。 序盤〜前半での流れが上手く、 陵辱する行為自体は主人公は嫌悪しているものの、 結局会社側に利用され主人公には何もなくなってしまい、 追い込まれ自暴自棄になって陵辱行為に走る…という筋書きです その後は、エロシーン中心の描写がメインになって行きます。 前半での陵辱行為に至る理由付けを丁寧に描写していたにもかかわらず、 中盤以降はエロシーン中心となって進行して行きます。 シナリオ的には、会社側との確執…という部分の描写が薄くなっていくのが残念です。 しかし、エロを重視する人には問題なく受け入れられる内容でしょう。 エロシーンの傾向は、大体が決まっており、 フェラ、本番 と来て、その後は調教… そして、最後に第三者を交えたH(ほぼ輪姦)となります。 ヒロインは、女教師、女学生ともに処女設定であり、主人公の意向によりほぼ全てで中出しです。 シーン数的にも多い…という感じです。 ただ、前半は主人公が陵辱という行為に走る理由付けを描いているために、 Hシーンは中盤以降となります。 |
絵は、原画家が多いのですが、 絵のタッチは大きくは違わないような感じでした。 1枚絵はほとんどがエロ絵になっています。 ヒロイン数が多いので、割り当て枚数がやや少なめですが、 プレイ最中にはほとんど気にならないという印象です。 立ち絵は、3〜4パターンあるのですが、同一シーンで頻繁に立ち絵が変化することはありません。 システム面は、エフェクトが切れないのがストレスです。 場面の切り替わり時が一番苦痛に感じます。 ボイスはヒロインのみという仕様です。 BGMは当たり障りのない音 |
プレイした印象は、 普通の出来…という感じでしょうか。 序盤でのシナリオの流れが秀逸でした。 陵辱行為が主人公の元からあった性癖ではなく、 全ては失墜してしまった人生、会社側から仕組まれた利用されるだけの立場… そういった鬱憤が積み重なり、 その憂さ晴らしのため…という単純明快な流れが用意されています。 しかし、中盤以降はエロシーンの描写だけしかなく、 結局のところ、最終的に会社側の陰謀に対する決着… という場面がありません。 序盤での設定が上手いだけに、 最終的なエンディングの方向性がヒロインの調教にしか向けられていないことが残念でした。 シナリオには、前任者が資料を作る経緯に至る部分のシナリオが補完されています。 そのため、陵辱系…というゲーム内容の割には、 都合の良い展開の部分を解消しようとする制作者の考慮は感じます。 ただただ個人的には、序盤での会社側の派閥争いを布石にしたエンディング内容に帰着して欲しかったです。 序盤での丁寧な描写が、最終的には主人公の憂さ晴らしのためだけの理由付けになっているのが勿体無いです。 しかし、陵辱系のエロを単純に重視する人には十分すぎるほどの内容かもしれません。 ターゲットとするヒロインが10人と多めですし、 1プレイでのシーン数も多かった…という印象は残ります。 |