メイドさんと大きな剣 | |
May-Be SOFT | 2006/07/21 |
ディレクター:TOMO | プロデューサー:土谷友 |
シナリオ:箒星 | キャラクターデザイン・原画:あかざ |
メイドが剣を使って主人を守る…という趣旨のAVG? 普通の生活をしていた主人公。しかし、実は神楽家の跡継ぎだった。 そして、巨大な屋敷に移住する際、 1人暮らしの主人公に対し、3人のメイド達が屋敷に…… という流れで始まります。 序盤は、ヒロインの都合上、 主人公の通う学園が中心に描かれます。 同級生の御剣咲耶、 学園教師の愛染理緒、 学園の後輩の行葉棗、 という3人のヒロインが主人公の屋敷のメイド達になります。 主人公自身がややボケてる傾向がありますが、 作風としては、明るく楽しい雰囲気で、 ややドタバタっぽい会話の掛け合い…という感じで進行していきます。 メイド達は、メイド連合協会(MUS)という機関の、アナザーワンという役職についており、その役職は「剣を使って主人を守る」…という概念から、ヒロイン達は常に帯剣しています。 こういった部分において、この作品が独自の路線を歩んでおり、 メイドでありながら、大きな剣を使いこなす…… というストーリー展開に発展していきます。 3人のメイドが屋敷に従事することになってからは、 神楽家の屋敷中心の物語の展開になり、 環家の刺客との戦いが描写されます。 その後は、メイド達の模擬戦というカタチで、戦いが描写されていき、 そのまま後半に繋がっていきます。 エロシーンは、1ルートで見れる回数というのは、結構多い方かと思います。 ほとんどがアニメ処理されています。 ただ、動きはやや単調になりがちですが、 これまでのテックアーツ系ブランド作品のアニメの中でも大分画質が改善されていると思います。しかし、まだモアレが目立つことは確かですが…… また、アニメを中心にしたエロシーンの描写ということで、 シーンの内容自体もやや単調だと感じます。 1シーンが、1つのアニメシーンを中心に描かれていることが原因になっています。 作品としては、アニメ処理のHシーンでありながら、描写の数が多い…ということで、 そういった系統の和姦Hシーンを望む人には向いているでしょう。 ただし、主人公とヒロインの恋愛感情が薄いので、恋愛的な描写を望む人には向きません。 また、作品自体はほとんど戦闘シーンを中心にした作風になっていますので、 「戦い」…というような内容を望む人にもアピールできるのではないでしょうか? |
絵は、塗りにクセがあります。 キャラは、顔の描き分けが厳しい感じで、 立ち絵は丸顔、1枚絵は顔の輪郭がシャープになっている傾向があります。 立ち絵のバリエーションはなく、1ポーズのみの表情違いになります。 1枚絵の挿入は結構ありますが、使い回しの部分が多く、 特に戦闘シーンにおいては、数枚の1枚絵に効果線の絵を繋いだシーンが主体であり、 それが戦闘シーンが変わっても同じように、同じ1枚絵に効果線の絵が使い回しをされています。 そのため、戦闘シーンの描写は、違う戦闘シーンであったとしても、 ビジュアル的に変わり映えせず、同じような戦闘が連なっているだけ… …という印象が残ります。 システム面ですが、 フォントの文字が小さく、更にメッセージウィンドウの透過度が変更できないために、文字が物凄く読み難いです。 また、エフェクトを切る設定はあるものの、実際にエフェクトが完全に切れていません。そういった部分でストレスを感じます ボイスはヒロインのみという仕様。 BGMは当たり障りのない音。 |
プレイした印象は、 かなりイマイチな出来でした。 作風が中途半端な感じです。 ドタバタっぽい会話の掛け合いはあるものの、 どちらかと言うと、単に騒がしいだけです。 更にそれは御剣咲耶の会話の傾向であり、ツッコミは単に主人公を殴るだけ… というマンネリ化状態が最後まで続きます。 そして、実のない無駄な会話が多くあり、 シナリオ的に重要な部分…というのがほとんどありません。 シナリオは、ややシリアスな内容の傾向にあり、 また、独自の世界観を描いたせいか、 事務的な会話、さらに無駄な説明をする場面が多くあります。 それが、シナリオ的に機能していれば問題はないのですが、 この作品の場合は、シナリオが全く機能していないために、 無駄な説明を延々と読んでいるだけで終わってしまいます。 特に、シナリオの方向性がしっかりと定まっておらず、 終わってみれば、単に剣を持ったメイドが模擬戦と称した戦闘をやってるだけであり、 それを誤魔化すために至るところに配置されたエロシーンがある… という短絡的な内容です。 伏線と思われた箇所は、伏線として機能しておらず、 結局、この作品で何を描きたかったのかが理解できません。 単にライターの自己満足な世界観を見せ付けられただけで終わっている印象です。 そもそも、シナリオの核となる設定がなく、 目的はあってもエンディングではその目的が達成されておらず、 行き当たりばったりのシナリオの展開であるように感じました。 ヒロインと結ばれる動機付けも薄く、 恋愛感というのは全く感じ取られません。 Hするところから始まり、いつの間にかヒロインといい雰囲気になっている… という始末で、ヒロインとのエンディングも、 どうしてそういった結末に持っていけるのかが不思議です。 作品的には、チープ感…というのは感じ取られませんが、 単にエロシーンが多くて、それがアニメであるということ。 そして模擬戦と称したダラダラ続く戦闘シーンが大半を占めていた… というだけでした。 日常的な部分でも無駄が多くて惹かれる要素がなく、ダラダラとしたものを感じます。 明るい雰囲気、楽しい雰囲気…というのは伝わってきますが、 プレイしていても徹底的な面白さ…というのが伝わってきません。 色々な方向にシナリオを伸ばし過ぎて、全てが消化不良のままに終わってしまった… という感じでしょうか? 個人的には、核となるシナリオの部分をしっかりと描写して、 それをエンディングと絡めて欲しかったと思います。 シナリオ的に、テキストを読む意義が感じ取られなかったことが残念です。 |
2006/07/27 |
「メイドさんと大きな剣」 とんでもない地雷だった…… シナリオライターの作品から、ドタバタ系に走るかと思っていたんだけど、 変にシリアスな方向に向かおうとしている。 シナリオの方向性は完全に破綻しており、 結局、シナリオとして何を言いたいのか理解できない。 シナリオの核となる部分が全くない。 起承転結もないし、展開に起伏すらない。 ライターの自己中心的な世界観を描いただけ。 それをプレイヤーに押し付けようとしている。 こういった行き当たりばったりの展開は好きではない。 そもそも、設定からして破綻しているのだが、 それに対して目を瞑ったとしてもダメだ。 ・主人公が屋敷に移住するにあたり、その両親の真の目的は何だったのか? ・メイドが剣を所持して主を守る…という設定には納得できない。それに対して資格がある…というのも変だ。 ・環家の設定が完全に死んでいる。全く活かされていない。 ・なぜ、環家と神楽家が対立している? ・なぜ、環家が神楽家を襲う? 私がそもそもの疑問なのは、 MUSの目的と環家の目的がいおかしい点にある。 MUSは主人を守るために帯剣するということだが、環家はMUSの帯剣するのに対抗しているという。 そのためにMUSを襲うというのだが、 それだったら、MUSの目的自体が破綻していることになる。 つまりは、主人を守るための帯剣が逆に敵を新しく作った…ということだ。 その状況下で、MUSは帯剣したメイドを依頼者に送り込むのか? 元々安全な立場にいる人をわざわざ危険な立場にするというのは納得できない部分である。 MUSと環家が全面戦争しているなら理解できるが そういった展開ではない。 そもそも、エンディングが環家の滅亡に繋がっていないので、 話が完結していない。 環家が襲ってくることが前提で、 メイド達が、しきりに模擬戦を行うのだが、 環家が関係ないんだったら、 単に「お遊戯」してただけやん?(大笑 あーーーつまらねーーーーーーーーw |
「メイドさんと大きな剣」 〜〜御剣咲耶ルート〜〜 御剣咲耶の所持する魔剣が本来の力を出さない。 で、アレコレしているうちに魔剣が目覚める。 魔剣が目覚めても、ダラダラ展開して、 御剣咲耶が「ヴィクトリア」の称号を目指している話にすり替わってしまった。 という流れ。 ……何が描きたかったのか不明なシナリオである。 当初の目的から大きくはずれてしまい、 最後には御剣咲耶とのハッピーエンドだけが強調されて終了してしまう。 全ての設定がムダになっており、 この作品のシナリオ設定が全く活きていないシナリオである。 つーーーか、こんな終わり方だったら、テキスト読む意味があれへんで?(怒 |
「メイドさんと大きな剣」 〜〜愛染理緒ルート〜〜 ……何もなく終わってしまった…… ハァ? なんじゃこりゃ??? 強引にこじつけられたエンディングだな…これは… 根本的な話の内容が解決しないのは相変わらず。 面白くなかった。 つーか、内容がないし。 |
「メイドさんと大きな剣」 〜〜行葉棗ルート〜〜 行葉棗がアナザーワンを目指さずに、普通のメイドになると言い出す… という流れ。 内容は薄い。 以上。 |
「メイドさんと大きな剣」 〜〜環零那ルート〜〜 環零那が再び、環家のアンドロイドとしての使命を…… という流れ。 最後は勝手に自己解決してしまという短絡的な展開。 超予定調和な展開だった… |
「メイドさんと大きな剣」終了 ダメっス…激しく面白くない…… シナリオが機能していない内容だった。 このライターの作品の場合、 エロいシチュエーションのドタバタした感じの作風が良いのであって、 シリアスに走ると、こうも面白くないとはねぇ…… 単純に「戦い」という部分が強調された作品だった。 そのために、シナリオが機能していない…という犠牲を生み出している 設定がムダになっていても、 それを吹き飛ばすぐらいのドタバタした軽いノリのテンションがあればいいんだけど、 今回はそれがなかった分、退屈なだけだった。 「戦い」の部分はというと、 同じCGの使い回し、さらにテンポが悪いし、無駄な表現が多い。 さらにBGMの演出は皆無… ということで、 戦闘シーン自体がダラダラしていて読む気が失せる。 |