Tick! Tack! | |
Navel作品「Shuffle」のアナザーストーリー。 ゲームシナリオとしてはいわゆるタイムスリップもので、ネリネの母親と父親をくっつけるために努力する…という展開ですが……序盤ではそういった旨が伝わってきますが、中盤以降でゲームの設定とは裏腹に弱冠逸れ気味になります。雰囲気としてはドタバタ系っぽいですが、ギャグ系の面白さというのは皆無の状態で、単に賑やかな雰囲気を楽しむというもの。どちらかというと不毛な日常会話が中心で、シナリオの根底となる設定がそのままゲームの進行で展開されることはほとんどありません。つまりは、かなりどうでもいい会話ばかりで、話の本題がどこにあるのか判りにくい内容です。
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絵は、この原画家のクセか…弱冠下半身を大きく描き過ぎる傾向がありますが、今回もその通りでやや不自然です。 システム面ではさほど気になることはなかったです。ただ、パッチを当てても誤字が目立ちます。 BGMは作風に合っているといえば合っている気がします。当たり障りのない音。 |
プレイした印象は地雷です。 シナリオの設定ですが、過去の事象が現代の事象と食い違っている(?)ために、過去の事象に干渉する…というのはタイムスリップモノのシナリオでは致命的なミスだと思います。 というのが一般的であり、それが一番説明が付きやすい。 あるいは、 (というのもOK。)だと思いますが、 現在という事象がある限り、過去がどうであろうとその現在の事象になる…というのがタイムスリップモノの掟だし、それが一番説明が付き易い。 しかし、「Tick!Tack!」は、主人公が過去に行けば過去の事象が中心になり未来が変わるという……それでは時間の主軸が常に主人公を中心に回っているという変な設定になっています。 そのため、ファンディスクということで割り切った低レベルなAVG…という印象です。 |