鬼神楽 | |
Studio e・go! | 2005/04/28 |
シナリオ:寺岡健治/麻生詠/兄丸/石川洋一 | 原画・キャラクターデザイン:山本和枝 |
エロ重視のSRPGという内容。 家族を鬼に殺されトラウマになっている主人公・木島卓。 鬼を殺し続け宿敵・芳賀を追い続けるが、その果てに木島卓自身が鬼化してしまう 一方で天神家の鏡を盗んだ芳賀を追っている、かんなとうづき。 木島は芳賀との対決で、間に入った天神姉妹と芳賀を倒そうと…… という内容です。 序章〜第十四章〜終章の16章仕立ての構成で、 それぞれの章は、イベントの前フリ〜昼の行動〜戦闘〜後談の流れになっています。 昼の行動はマップに示されたヒロインを選択していく方式です。 ただ、ヒロインを選んでも好感度には関係せず、 どちらかと言うとイベントの前フリとなる部分の流れからそのまま来ている感じです。 戦闘は、フリー戦闘と、イベントを進行させる戦闘の2パターンがあります。 戦闘はフリー戦闘をしなくてもイベント戦闘だけで十分最後までプレイできるゲーム性が確保されています。 取得経験値は、味方ユニットのレベルと、攻撃した(倒した)敵ユニットのレベルから配分がそれぞれ異なっており 、 これが最終ステージまで行くと自然と最高レベルに到達しているという仕組みに繋がっています。 そのため、RPG特有のレベル上げという作業性が皆無にために、 この点においてはゲームバランスは非常に取れていると言えます。 逆にフリー戦闘をすると、敵が)強いためにストレスになりがちです。 シナリオは勧善懲悪系のために、全体的に内容が薄いです。 理解しやすい、判り易い内容であることは確かですが、 最後までプレイしても印象に残りにくい作品に感じます。 ゲームとしては、 エンディング数が多い… 更には、取得できるCGがルートによって分散していることから、 完全に複数回プレイするというのが前提になっている作品です。 CGの取得条件がわかっていれば簡単なゲームですが、 自力で攻略するとなるとかなりしんどくて、面倒なゲームだと言えます。 エロは、多いようで、少ないようで… 敵のユニットに敗北すれば、陵辱シーンが始まります。 そのため、負け続ければエロ重視です。 ただし、勝ちつづければ、普通…というレベルです。 回想シーンも多いのですが、多すぎて焼き増し感が強く残ります。 |
絵は美麗です。 ただ、配分から言うと、エロ絵が多くイベント絵が少ないです。 立ち絵のバリエーションも少なく感じます。 陵辱シーンばかり見ていれば、CG表示数は多く感じるものの、 普通にプレイすれば、少なく感じます。 システム面はさほど不満を感じませんでした。 ボイスは主人公含むフルボイス仕様です。 BGMは、当たり障りのない音ですが、ややいつものBGMを使いまわしているという印象を受けます。 |
プレイした印象は、 普通の出来…という感じでしょうか。 ゲーム性というレベルで見ると、 レベル稼ぎを全くしなければ、バランスが取れていると思います。 ただし、レベル稼ぎをしてしまうと、一気にゲーム性がなくなる…という仕様です。 ある意味、レベル稼ぎをすれば戦闘は簡単なので、 こういったSRPGが苦手な人には優しい仕様でしょう。 内容的には、シナリオが勧善懲悪モノだとあってか、 シナリオらしいシナリオは、序盤と終盤だけです。 そのため、中盤の内容が物凄く薄く、印象に残らない感じでした。 更に、主だったルートをクリアした後に待っているのは、大量に抜け落ちるCGと回想シーンの回収なので、 個人的には作業性の強く感じるゲームに思います。 ヒロインはうづき、かんな、イチ…と3人います。 しかし、うづきとかんなのエンディングは基本的に被ります。 そのため、総エンディング数が多い割には、似たり寄ったり…という感じです。 シーン数的にはエロ重視という感じですし、 そこにSRPGという要素が絡み合った作品を好む人には向いているでしょう。 |