愛のカタチ | |
シルキーズ | 2006/05/26 |
プロデューサー:江原侑 | ディレクター:森野種彦 |
シナリオ:城井耕次/あずま藻琴 | 原画:しえら |
アブノーマルな愛情表現を描写したエロ重視のAVG 広告代理店の営業マンの主人公は、鉄道写真を撮るのが趣味だが、 声をかけてきた女性・橋本智美とセックスフレンドになる 友人・サカモトの薦めで投稿写真に興味を惹くが、そんな中、智美は彼氏と婚約。 そして…Hに興味津々の森下まゆに出会う… …という展開。 序盤は、橋本智美、そして次に広田多香子と、 セックスフレンドの仲になるという展開です。 その関係は段々と冷え切っていき、 森下まゆと出会います。 森下まゆは最初はHに興味のある女子高生という描写のされ方で、 実際にHシーンが始まるのは 女子大生になった前半の終わりぐらいからです。 中盤以降はまゆとのHシーンが描写されていきます。 最初はノーマルですが… しだいにオナニー、SM、3P、青姦…と発展していきます。 展開的にも去年発売したの「愛のチカラ」と被る部分も出てきますが、 どちらかというと今作の方がアブノーマルという印象が強く、 主人公が合意の上の和姦寝取られというシチュエーションが結構強調されたような展開が目立つような気がします。 シナリオは基本的に一本道です。 全ての選択肢で分岐しますが、 最後まで描写されるのは森下まゆだけです。 登場キャラでは、橋本智美と広田多香子、そして内藤裕子と…今回は一応個別エンドが用意されています。 エンディングのまとめ方はそれぞれ違いますが、 弱冠そのエンディングに向かうにも強引な展開であることは否めません。 まゆのエンディングも、まとめ方としては無難… とも言えますが、やや中途半端な感じもします。 全体的にエロ重視…という路線が強く、 ある意味写実的な展開ともいえます(イベントがほとんどプロット状態)。 イベント間の繋がりが弱く、淡々と描写されていき、描写されたイベントは使い捨て… …という印象を強く受けます。 そのため、ゲームシナリオとしての物語を楽しむのではなく、 あくまでエロのシチュエーションに興奮していくゲームだと言えます |
絵は美麗です。 ワザとかどうかは判別できませんが、塗りがやや粗いような印象も受けます。 立ち絵はほとんど変化しません。 キャラの表情は変わりますが、 テキストに合わせて激しく変化することもありません。 1枚絵はエロ絵が中心です。 私には、あまりエロくは感じないのですが、 これは人それぞれかもしれません。 どちらかと言うと、シチュエーション的にはかなりエロいんですが、 絵がエロく感じない……という印象です。 システム面はさほど不満は感じません。 ただ、軽い割には相変わらずCPU占有率の高いインターフェイスです。 しかし、以前のように他アプリが重く感じる… …ということはないです。 テキスト送りは快適です。 あと、個人的にはバッグログをホイール対応して欲しい…ぐらいでしょうか。 ボイスは、主要女性キャラのみという仕様です。 BGMは当たり障りの無い音です。 |
プレイした印象は、普通の出来…という感じです。 シナリオは、ほとんど機能していません。 そもそも、ヒロインとの出会い自体が不自然で且つ好都合とも言える展開です。 官能小説ではOKかもしれませんが、エロゲとしては今更…とも言える内容です。 智美とセックスフレンドになり、 別れて多香子とセックスフレンド。多香子と関係が冷えて、また智美と… さらに智美と関係が冷えて…まゆに という流れなんですが、 淡々と描写されるだけで、 シナリオとしては、まゆと関係を持つまでがかなり不要なパートに感じます。 シナリオの位置づけとしては、 投稿写真に興味を持つ過程も描かれているのですが、この投稿写真自体があまりピンとこないシナリオ構成になっています。 最終的にまゆとの関係も投稿写真に拘った部分も出てくるのですが、 どちらかと言うとエロのシチュエーションメインという話なので、 投稿写真という設定自体が浮いているようにも感じます。 また、時間の経過がとてつもなく早く、 イベントとイベント間においてかなりの時間の飛躍があります。 シナリオ的に足早に描写されている感を強く受けてしまいます。 最終的にも、エロシーンのシチュエーションはエロかった …という印象は残りますが、シナリオのボリュームが薄く、 「もう終わったの??」 という感じがしてなりません。 プレイした後の満足感が残り難い内容に思います。 まゆ以外のヒロインエンディングが今回は用意されています。 しかし、展開の仕方が強引で、なぜそういった展開に陥ったのかが疑問な部分もあります。 まだ、個別エンディングを作らなかっただけマシ…という感じでしょうか…… どちらかと言うと、全体的に淡々とした描写…ということで、 描写不良の傾向が強く、個別エンディングに関しては尚一層その傾向が強いです。 ゲームはアブノーマルなエロを重視する人には向いているかと。 ただ、アブノーマルと言っても、和姦メインで鬼畜性は感じません。 3P、青姦、緊縛…全てヒロインが望むモノ… …という世界が描かれているので、 嫌がるヒロインを…というシチュを望む人には向かないでしょう。 |