Blaze of Destiny III | |
タリスマン | 2005/12/16 |
プロデューサー:武田勝信 | |
シナリオ:蒼柳翼 | キャラクターデザイン・原画:ニノ膳 |
アクションRPG 海を航行中に嵐に遭い遭難。 朦朧とする意識の中、見知らぬ女性が…… 意識が目覚めたとき、そこは怪物の出現する島だった。 主人公は、そこで怪物の出現する原因を調査することにした… という流れです。 それからは、フィールド上を歩き回るアクション主体のRPGになります。 フィールド上には多くの敵がいます。 それを剣による攻撃を主体にして倒していきます。 レベルアップは敵を倒すことによる単純なものであり、 レベルアップによって得られるポイントをプレイヤーがステータスに振り分けていくことによって成長させていきます。 攻撃は、スキル技を駆使したものから、 テンションゲージを上げることによるテンションの発動などがあり、 その他の行動ではアイテムの使用、ジャンプなど多彩になります。 武器や防具はGOLDを払って鍛えることが可能であり、 また、魔法宝石を組み込んだりしていくことによってステータスを向上させていきます。 そのため、敵の落すGOLDや鉱石を集めたり、 敵を倒してレベルアップさせていく作業が大部分を占めるゲームと言えるでしょう。 区切りとなるフィールド上にはボスキャラが用意されています。 この場合は、ある程度のスキルやアイテム、テンションなどを駆使していくことになります。 ゲーム難易度は3種類用意されていますが、 簡単な難易度から順番に選ぶことしかできません。 更に、クリアデータを引き継ぐことが強制されます。 初回プレイの難易度では、 雑魚敵が全体的に弱く、ボスキャラで苦労することになります。 ただ、慣れればほとんど力押しで勝てます。 しかし、難易度が上がっていくと、 雑魚敵の掃討に苦労していきます。 ボスキャラは、クリアデータを引き継いでいる分、かなり楽に倒すことが可能になります。 エロは、一部を除いて最後にしかありません。 描写は丁寧な方ですが、アクションパートにほとんどの時間を割かれている分、印象はほとんど残りません。 ヒロインは2人しかいません。 更に各難易度で回収できるシーンが違うために、 各難易度をプレイしながら、ヒロイン2人分のシーンを回収しなければなりません。 エロシーンを見るには完全な作業となります。 |
絵は、クセのある絵柄です。 CGはほとんどなく、イベントCGの表示も少ないです。 更にエロシーンは最後になるために、ほとんどがアクションパート……という感じです。 1枚絵は、構図が特に優れているわけでもなく、普通です。 立ち絵の表示もほとんど皆無です。 イベントでもチップキャラで処理されているケースが多いです。 システム面は、既読スキップがありません。 キーボードを使って強制的にスキップすることは可能になりますが、 これだと、選択肢上でも止まってくれません(強制的に一番上が選択される)。 メッセージのテキスト送りは、レスポンスもやや悪い印象があります。 ボイスは、主人公を含む主要キャラのみ…という仕様です。 BGMは、作風に合っている印象はあります。 |
プレイした印象は、 良作一歩手前…という感じでしょうか…… 不満を言えばキリがない内容なのですが、 アクションパートは、そこそこ良い出来になっています。 アクションによる敵を倒すことによる爽快感はあります。 最初の難易度は、ほとんど力押しで進めることが可能で簡単ですが、 難易度が上がっていくと、スキルの使いこなしや、ジャンプ等を駆使していかないといけません。 更には、武器を鍛えていく…というのも必要になってきますし、 結局は全ての与えられたパラメーターを上げていくことをしないといけません。 そういう意味では、パラメーターとゲームバランスは取れていると思います。 アクション部分の不満点 ・難易度の上昇は、単に敵の強靭さと敵の多さになっているだけ ・メニューが非常に使い難い ・技やアイテムの切り替えがメニューからでないと出来ない ・難易度が上がると、ボスキャラが弱く感じる(クリアデータの引継ぎが原因) シナリオは、ほとんど機能していません。 レトロなRPGにありがちな、お遣いゲーム丸出しです。 そのため、○○へ行く…という単純な目標はとても判り易いのですが、 ひたすら○○へ行くためにフィールドで敵と戦っている… という感じです。 更に主人公の危機……という流れも皆無であり、 いつの間にか、目の前でさらわれた女性を助ける目的の内容にすり替わっています。 ゲームは、ほとんどがアクションパートなので、 そういったアクションRPGが好きな人には向いている内容でしょう。 シナリオやエロ云々よりも、アクション。 それを楽しめるかどうかがキーポイントになるかと。 CGの回収は、完全な作業なので、 コンプするには根気良く出来る性格の持ち主でなければダメでしょう。 |