自分が何をしたいかを探し求めるために海に出た主人公。そして遭難し辿りついた島には、3人のメイドがいた…という話

3人のメイドと日常的な生活をしながら、船を直し、島を脱出する…という流れのシナリオです。
序盤は、メイド達との軽快な会話が繰り広げられます。メイド・館…と言っても、従来のそういったパターンではなく、普通の恋愛AVGという仕様です。つまり、舞台が館、登場人物がメイド…という設定なだけです。
中盤辺りに、ヒロインと結ばれてエロシーンが繰り広げられます。その後も、メイド達との会話、エロシーンが最後まで続きます。
エンディングは各ヒロインにつき２パターン（例外1名）ありますが、片方のバッドエンドはヒロインが違ってもパターンは同じです。基本的に3Pのエロシーンが繰り広げられます。
もう片方のエンディングは、ハッピーエンドですが、シナリオの基盤となっている部分は全て共通しています。そのため、一貫性はありますが……

絵は、良い感じです。立ち絵は4〜5パターンぐらいありそうです。立ち絵の変化も大きく会話にあわせて頻繁に変化します。
1枚絵の挿入もそこそこあり、ビジュアル面ではさほど不満は感じませんでした。
あと、背景が非常に綺麗であるということも特徴だと思います。

システム面は、不満はありませんでした。

ボイスは、女性のみという仕様。 BGMは、ややチープな印象を受けましたが、さほど酷い印象は受けなかったです。

プレイした印象は、地雷です。
軽快にシナリオが進行しますが、明らかな描写不良と、急展開のためついていけません。日常会話も、会話が成立しているのかどうかさえ不明な程のテンポの良さを見せています。挨拶程度にしかならない会話でイベントが進行していく様には呆れてしまいます。
ヒロインと結ばれるのも、主人公、ヒロインともに動機が見つかりません。
いつの間にかお互いが好き会っているという都合の良すぎる展開が、シナリオ展開の早さに拍車を掛けています。
判り易い内容であるということ、そしてエロシーンが連続するということ、また1時間程度で1ルートが終了するということで、
手軽にエロシーンを見たい人向け…という気がします。また、鬼畜性皆無の純愛エロなので、そういったものを気にする人向け…でしょうか。
時間単位におけるエロシーン数は多い方かもしれません…

エンディングには輪廻転生モノの典型的なエンディングも混じっていますが……やはり、この描写不良では感動しろというのがムリです。