ななついろ☆ドロップス | |
unisonshift | 2006/4/21 |
企画・原案:@ピース | |
シナリオ:市川環/風間ぼなんざ/@ピース | 原画:いとうのいぢ/ぺろ |
ぬいぐるみになった主人公。 序盤は、主人公がぬいぐるみになった経緯、 エロシーンは…本番はラスト周辺にしかありません。 |
絵は、ユニゾンシフトらしい塗りです。 システム面ですが、画像エフェクトを切っても完全には切れません。 ボイスは、主人公以外のフルボイスという仕様です。 |
プレイした印象は、良作一歩手前という印象です。 設定がアニメっぽい(「カードキャプターさくら」に酷似)していることや、 |
2006/04/21 |
今日、エロゲ買いに行きました。購入は予定通りです。 しかし、「PRINCESS WALTZ」が延期されていました。正直…全然気付いてなかったです。 「この青空に約束を」はまだ途中ですが、プレイしていても面白みが感じられないので「ななついろ☆ドロップス」を早速プレイ中です。 「ななついろ☆ドロップス」は、まだ序盤なので何とも言えないですね。ただ、思ったよりかは……ダメなような気が…… シナリオのあらすじは全く違うのですが、雰囲気的には「CCさくら」から戦いの部分を削除したような感じかな。 |
2006/04/23 ななついろ☆ドロップス |
〜〜秋姫すももネタバレ総括〜〜 主人公が別世界の薬を飲んでぬいぐるみになってしまう。 ぬいぐるみから人間に戻るためには「星のしずく」を7つ集めなければならない。 「星のしずく」を集めるレードルを扱えるのは、秋姫すもも。 しかし、何も知らない秋姫すももは未熟…… 一方、ぬいぐるみの主人公の存在をこの世界の人間に知られてしまうと主人公は本当にぬいぐるみになってしまう…… 昼は人間。夜はぬいぐるみ…という理不尽なライフスタイルを。 すもものライバルとして登場するのは、プリマ・アスパラス という感じの、魔女っ娘でもないのですが、それに近い雰囲気を持った作品です 前半は、ぬいぐるみの状態をなんとか打破したい主人公。すももと一緒に「星のしずく」を集める。 中盤からは、恋愛AVGという流れに。 シナリオの流れから見れば、自然に感じます。 ぬいぐるみの状態の主人公に、人間の主人公の存在が大きくなっていく…というのを秋姫すももがしゃべってしまいます。それを機にすもものことを好きかどうかわからない…と思いながらも、秋姫すももに告白(この部分においては、クッキーのイベントで主人公は如月先生に嫉妬しているので、お互いが好き合っている…というのは感じ取れます) その後は、主人公の体質の問題で、告白の返事が曖昧のまま……という流れ。 ただ、「星のしずく」を回収して…という部分の描写は完全におざなりになってしまうので、ややバランスが悪く見えます。 プリマ・アスパラスと秋姫すももの勝負で、秋姫すももに主人公の正体を知られてしまいぬいぐるみに…… この辺の、秋姫すももの心理描写は上手くできていると思います。 主人公は、何とか元の状態に戻りますが、新たな問題が。 人間になるには記憶が消えてしまう。 というのがラストに向けての流れ。 エンディングは、典型的な予定調和にならないのが良い感じ。 全ての記憶を取り戻してハッピーエンド…ということには帰着しません。 しかし、ハッピーエンドには間違いないですが、エンディングの方向性としてはベストな方法を取ったと感じました。 見せ場は、主人公を好きになる薬を如月から受け取りながらも、それを秋姫すももは捨ててしまい自力で関係を修復していこうとする姿……というところでしょうか……。こういった部分でプレオヤーに何らかのメッセージ性を送っているという印象を受けました。 まぁ、全体的な部分から見るとシナリオイベントのバランスが悪く感じますね……。シナリオの方向性が一貫していないというか…。前半〜中盤〜後半と、別々の物語として見ればよいのですが、如何せん序盤からの流れが一貫しているようには感じません あと、視点的な部分ですが……後半になると、主点が秋姫すもも中心になっているように感じます。視点位置は主人公なのですが、主人公の存在が薄く感じます。 個人的には、中盤以降の流れは楽しめました。細かい部分を気にしなければ十分面白いシナリオ内容です。 それに前半では少し心配していましたが、プレイし終われば起承転結は明確に存在しているのがわかるシナリオです。 ”転”の部分も上手く描写されていましたので、さほど不満は残らないという感じです。 ただ、前半の流れが普通っぽい感じの出来なので、そういった部分で作品の全体的なバランスの悪さが少し目立つような気がします。 秋姫すもものシナリオをプレイする限りは、7点か8点ぐらいかな。 |
〜〜結城ノナネタバレ総括〜〜 6話から個別シナリオが分岐。 シナリオが、どうしても秋姫すもも中心に動くシナリオなので、内容的にダメになるだろうと危惧していましたが、どうやら杞憂のようです。 シナリオは、結城ノナが惚れ薬を飲んでしまったことからスタートし、そこで主人公を好きになってしまう 素直になれない性格の結城ノナは、それを機にして主人公を想うが、それは薬のせいだと思い込む 結城ノナが主人公を好きになるのは、シナリオを通してみても惚れ薬が原因ではないことは明白に描写されており、そういった部分で丁寧な作りだと思います。 一方主人公の方も、アスパラスというライバルがヒロインでありながら、すももに味方をしながらもアスパラスのことが気に掛かっている…という上手い描写がされています。こういった部分で、2人が好き合っているというのが判るように誘導しているのが上手いと感じます 起承転結は明白にわかります。 ただ、結に持って行くにしろラストがどうしても予定調和な展開にしかならない…というのが少し残念です。 ラストは、そのために予定調和なエンディング内容でした。 見せ場は、”転”の部分で、結城ノナが元の世界に帰らなければならない…という部分です。主人公、ノナ、共に心理的な部分が簡潔に上手く描写されていて良い感じです。また、ここで結城ノナが元の世界に帰ってしまおうとするばっかりにラストが予定調和なのですが……。そもそも、シナリオの流れから見ても元の世界に帰る必要性は無いと思うのは私だけでしょうか…? ラストは、もう少し展開に捻りが欲しかったですね。 ただ、作品全体を通して見ても、否定する要因は私には見つかりません。 私は結構楽しめました。 評価は前回と同じく7点か8点ぐらいです。 |
〜〜八重野撫子ルート総括〜〜 6話から個別ルートに入る。 展開に起伏がなく最後まで盛り上がりに欠ける内容でダレます。 起承転結もありません。 内容的にも、親友のすももの描写がされている始末で、ルートに乗ってもヒロインの占める割合が、すもも4割、撫子6割という感じの配分です。 主人公と撫子が好き合っているという動機が薄く、きっかけもイマイチ不明です。 見せ場は…8話辺りでしょうか……。それでも、印象に残り難い内容でした。 やはり、起伏に乏しい展開というのが印象を薄くしている原因でしょうか……。またキャラ的にも映えないキャラ…というのも原因かもしれません。 どの道、話の本筋は明らかにすももなので、その他のルートのシナリオを作るのは難しい内容だと思います。 それでも、結城ノナルートは健闘した方だと思いますね。八重野撫子ルートは無い方が心象は良くなるんですが……勿体無いです。 ということで「ななついろ☆ドロップス」は終了しました。 評価は……八重野撫子ルートを無視して7点にします。 |