夫の前で犯されて…
YELLOW PIG 2006/07/28
企画・シナリオ:YELLOW PIG 原画:ゆずちち

作品タイトル通りの内容。
人妻が堕ちていく過程を丁寧に描写したAVG。

結婚して1年目の秋月翔太と秋月千尋。
夫は気の弱い性格で他人を気遣う優しい性格だが、ダメ人間。
一方で美人の妻はしっかり者で夫を立てる性格であり、潔癖。
そして夫婦の夜の生活は、夫が原因で淡白。妻・千尋はそれでも満足していた。

そんな中、夫の職場の課長・座間優作がマンションを訪ねてくる。
そして、夫・翔太に不釣合いな妻・千尋を見た座間優作は、
秋月千尋を我が物にしようと計画を立てることに……
という流れです。

シナリオは潔癖の美人妻が、座間優作の手によって堕ちていく過程が描かれており、
描写は徐々に進行させていく丁寧な作りです。
最初は、脅すネタを作るところから始まり、
そして、夫の上司という立場を利用して、秋月千尋を追い込む…
というようなことが描写されていきます。

最終的には、嫌悪していた座間優作すら受け入れる状況になります。
シナリオは淡々と進行していきますが、イベント等は順序立てた構成になっており、
また、秋月千尋を追い込み、堕ちていく過程を徐々に演出しているせいか、
さほど作風に不自然さ…というものは感じません。

ただ、視点位置が安定せず、
あるときは夫・秋月翔太であり、あるときは妻・秋月千尋。
さらに主視点は課長・座間優作です。
序盤の夫視点、妻視点から、寝取られ系のシナリオを彷彿させる内容です…が、
実際の肝心の堕ちるときには視点位置が座間優作であり、
どちらかと言うと、寝取り…でしょう。

エロは、序盤から適度に発生していきます。
ただ、夫と妻の描写は、設定上のために物凄く淡白なHシーンです。
座間優作とのシーンの描写は丁寧ですが、
ほとんどが言葉責め……というような内容です。
また、座間優作との本番は中盤以降になり、回数的にもさほど多い…という印象はありません。
ただ、1シーンはそこそこの長さがあり、
印象としてはエロ重視…という感じは受けます。

ヒロインは、ゲームの目的上のため秋月千尋だけしかいません。
色々なヒロインとのHシーンを望む人には向いていませんが、
人妻を寝取るシナリオではそこそこの面白さがあると思います。

絵は……
全体的にチープな印象です。
まず、立ち絵と1枚絵のキャラが違って見えます。
立ち絵は雑な作りで、ドットの粗さの目立つチープな絵です。
1枚絵は、かろうじて美麗だとは思いますが、
塗りに関しては、影の位置などが不自然であり、男の身体の筋肉のつき方なども誇張し過ぎています。
1枚絵はエロ絵が中心になります。
が、本番の絵は少ない気がします。局部を露出した絵は多くあるのですが……
立ち絵は固定されており、変化がありません。

システム面は、カスタマー性に乏しいながらも、不満は感じません。

ボイスは、秋月千尋のみという仕様です。
座間優作の性格からか、秋月千尋に卑猥な台詞を強要させて言わせるシーンが多いため、
そういったものを望む人には向いているかもしれません。
BGMは……BGMが鳴らないパートが大部分を占めているような気がします。

プレイした印象は、
シナリオ自体はそこそこの面白さがありました。
…が、やや古いエロゲをプレイしている気分になってしまう作品(チープな感じ)です……

寝取り、寝取られ…のシナリオでも、順序立てたシナリオの構成、
そして徐々に進行させることによる丁寧な展開…
というように即行堕ちにならないシナリオの展開が良いです。

妻は潔癖であり、夫を立てる人柄でありながら、幼い頃に受けたトラウマからの脱却を望んでいます。
そのトリガーとして座間優作の存在があり、
初めは嫌々ながら、あるいは嫌悪している状態でありながらも、
段々と座間優作を受け入れていく過程は見物です。

ただ、脅すネタが他凌辱系ゲームと代わり映えしなかったりと、
シナリオのネタ的な部分においては、さほど特徴的だとは思いません。

また、イベント構成の展開は丁寧だと思いますが、
実質の描写は淡々としており、
イベントとイベントを繋ぐ展開においては、やや話が飛躍する傾向もあります。
更に視点位置が安定しないのも勿体無いです。
寝取りとも寝取られともハッキリしないもどかしさを感じます。

しかし、シナリオの部分ではさほど不満は感じなく、
不満の全てはチープな絵と、演出性皆無状態のBGM…でしょうか。
こういった部分が作品全体のチープさを演出してしまっているのが勿体無いです。
(パッケージ絵も三流だしね……)

作品タイトル通りのシーンは3シーンです。
1つは、夫が拘束された状態でレイプ
1つは、酔い潰れた夫の目の前で。
1つは、不能になった夫の目の前で、夫の合意上?(しかも和姦っぽい)


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以下、日記からのログです。ネタバレの可能性あり

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