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Athlon ×2 BE-2350低電力コア


サブマシンの死亡により、サブマシンを一新することにしました。

現状のAMD Athlonのラインナップを見ると
「Athlon64」
「Athlon64 ×2」
「Athlon FX」
「Athlon ×2 BE」
の5種存在します。

Athlonシリーズ以外にも、低電力コアの位置づけとしてTurion64 ×2、Geodeなどがありますが、 Athlonに関しては一時期発売された45W低電力コア(Athlon64 3800+、シングルコアの低電力バージョン。値段が異常に高かった)を除いて軒並み65Wオーバーの消費電力がありました。
そして、AthlonのBEシリーズは、消費電力45Wでデュアルコアというのが売りです。

今回のサブマシンは「BE」シリーズで組み、その性能を堪能しようと思います。

今回の購入物。
CPU、マザーボード、メモリ×2、HDD×2
で合計54000円です。

他のパーツ類は以前のサブマシンのものを流用します。

CPUのパッケージの中身。
リテールクーラーとCPU。

CPUは、AMDの「Athlon ×2 BE-2350」です。
消費電力45Wが公称値でAthlonシリーズの中では最も低い消費電力になります。

動作クロック:2.1GHz
L2:512KB×2
FSB:HT2GHz
SocketAM2


相場:1万円ぐらい(BOX)

マザーボードと添付物。

マザーは、
GIGA BYTEの「GA-M68SM-2」
チップは「nForce630a+GeForce7025」で、MicroATX仕様。
SocketAM2、DDRUに対応、
GigaBit LAN、SATAU(3Gb/sに対応)、RAIDを標準装備。


装備的には全く不満はないが、安いマザーとあってかGIGABYTEにしては添付物の品揃えが少ない。

相場:1万円ぐらい

メモリです。

DDR800のノーブランド品

容量は1GB。
2枚写っているのは、デュアルチャンネル動作させるため同一のメモリを2枚購入。

相場:1枚5500円

マザーのソケットにCPUを装着

CPUの上にリテールクーラー設置。
シリコーングリスを塗らなくても良いので楽。 勿論、取り外したら塗らないといけない。

Athlon64以降のクーラーの設置はひじょうに楽です。
ほとんど力を入れずに設置できる仕様は良いですね〜

リテール品のクーラーは、それほど五月蝿くは無いので、 わざわざ静音ファンに付け替える必要はないと思います。 そもそも、45Wレベルだとヒートシンクだけでいけるかもw

メモリ装着。
勿論2枚挿し。

メモリを挿すスロットは一応マニュアルで確認すること。デュアルチャンネルで動作させるための配置はマニュアルに書いてある。 ほとんどの場合は、並べて挿すのが普通だけど。

以前の死亡したサブマシン
VGAを装備していないマザーなので、グラボが必要でした。

グラボは「GV-NX62TC256D8」でGeForce6200、ファンレスタイプです。
ちなみにCPUファンは静音ファンに変更している…

今回の新しいマシンを板に貼り付け〜w

VGAをオンボードで装備しているので、グラボを装着する必要が無く、見た目がかなりスッキリです〜w

写真の撮り方が悪いけど、大きさは以前と同じMicroATXです。

スイッチ関係はこんな感じで。

ま…まぁ、いつものことですが、
ケースなんて洒落たものは持ち合わせてないです(汗

通常、PCの背面に来るパネル類はこんな感じ。

DVI端子を標準で装備しているが印象的。
VGA出力は他に普通のD-Sub(15pin)も装備してる。
IEE1394とGIgabit LAN、USB2.0×4など。
サウンドは8ch対応で、Realtechのサウンドだ。

電源とHDDを繋ぐとこんな感じ。
マヂでケースはなく、常にオープンです。

HDDは折角なので、
NCQ対応の3Gb/sタイプのをチョイスしています

SATAの規格
SATA:NCQ非対応
SATAU:NCQ対応
転送速度はそれぞれ1.5Gb/s、3Gb/sのタイプがあり、
NCQ、3Gb/sはマザー側のインターフェイスが対応していないと能力は発揮されない


HD bench ver3.30

1280×1024、32bit


CPUはデュアルコアのためか、かなりの高い数値。
以前のサブマシンに使っていたAthlon64 3000+とは比べ物にはならない。
BE-2350はAthlon64 3800+クラスよりも下ということだが、
HD benchだとデュアルコアであればかなりの高数値を叩くので、
シングルコアのAthlon64と比べるのは酷だ。

メインで使っているAthlon64 ×2 4600+よりかは低い数値であるが、
1万円程度の出費で低電力とうことを考慮すれば、かなりお買い得なCPUであることには間違いないだろう。

メモリの数値は正常にデュアルチャンネル動作をしていることを示していることがわかる。
更にDDR400と比べるとDDR800は、そのまま2倍の数値を叩くという明確さが良い

問題はVGAで、この数値はやはりオンボードクラスといったところか。
GeForceであれば、WindowsXPなのでGeForce3以下の数値だ。
領域を1024×768、16bitに変更してみた。



ぐっ…
ほとんど変わらねぇ……
ゲームをプレイするには、オンボードVGAはかなり辛い動作だ。
特にフレームレートにおいて正常な値を叩いていないのが最大のネックになるところ
つまりゲームをプレイするマシンにするにはグラフィックボードは必要になるだろう。



Super π ver1.10



ほとんどCPU依存のベンチだが、104万桁を余裕で1分切る。 この辺のスコアは、Athlon3500+(シングルコア)以上のスコア値。 ただし、3800+以下かどうかは不明。



3D Mark 2001SE



やはり、グラフィック機能の能力としてはGeForce2 GTS〜GeForce3Ti200レベルといったところ。
この程度のベンチマークツールであれば、さほど気にはならないレベルだ



3D Mark 2003



全然歯が立たない。
フレームレートは10以下で、コマ落ちした動画を見てるだけ……
CPUの能力テストだけマトモだった



3D Mark 2005



こちらは静止画を再生してるだけだった。
一応、完走はするんだけどね…



Crystal Mark2004



HD benchと測定の仕方が似ているのか、CPUの値はデュアルコアのため、軒並み物凄い値に。
メモリもデュアルチャンネル動作のDDR800のスコア値。
VGA関係は、かなり低レベルなスコアだ。



はちベンチ



このベンチマーク、どうもCPUの能力がかなり左右されるようですね。
GeForce2〜3並みの描写力でも9000の値を超えました。


総括

デュアルコア、低電力、低コストとなれば断然、「Athlon ×2 BE-2350」は強い。
今回、グラフィック機能をマザーのオンボードに頼ったが、
グラフィックボードさえ選べば解決してしまうレベルである。
CPUの能力としては申し分ない。
現在、メインのマシンではAthlon64 ×2 4600+(65W消費)を使っているが、
体感速度はこのマシンと大して変わらない。

「Athlon ×2 BE-2350」の最大の魅力はSocketAM2のデュアルコアでありながら、消費電力45Wということ。
SocketAM2の選択は、Turion64のデュアルコアではできない。
ちなみに35W消費のSempronはSocketAM2には対応できるが、FSBはHT800でシングルコアである。
つまり、消費電力を極力抑えた能力の高いCPUの選択としては充分だろう。
現在Athlonは6400+までの番手はあるが、
6000+と6400+が125W消費
100W以下(89W)で5600+である。
勿論、PC全体の総消費電力量からいうと僅かかもしれないが、僅かな出費で能力の高いマシンを手に入れたい人には選択の一つにはなると思われる。