以下の状態でベンチ測定をしています。
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
グラフィックドライバは、全てnVIDIA QuadroのノートPC用ドライバver266.58です。
多くのベンチマークで@とBに違いが出ています。
メモリがシングルチャンネルとデュアルチャンネル、ストレージがHDDとSSD、というような違いがありますが、
「CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD」という条件で測定した場合、ほぼBと同じスコアが出る…と書いておきます。
つまり、@とBの違いはメモリがデュアルチャンネルになった、ストレージがSSDになった影響ではなく、
出荷状態でよく起きていた「CPUのもたつきが無くなった」ということです。
これはおそらく出荷時の状態ではサーマルスロッティングが起き易い状態であったと推測できます。
実際、@でのベンチ測定でスコアが安定しないことが頻繁に起こっていました。
- HD Bench ver3.40b6
| @8530w | AT9400 | BT9600 | CP9600
| CPU/Integer | 387816 | 347175 | 388813 | 368069
| CPU/Float | 396249 | 357422 | 397092 | 373685
| Memory/Read | 214527 | 194917 | 215960 | 205055
| Memory/Write | 106649 | 141977 | 141823 | 144639
| Memory/Read&Write | 217906 | 280166 | 281087 | 278220
| VGA/Rectangle | 13600 | 29355 | 29400 | 29332
| VGA/Text | 13714 | 27755 | 27777 | 27780
| VGA/Ellipse | 9820 | 13600 | 14640 | 14060
| VGA/BitBlt | 53 | 61 | 62 | 62
| VGA/DirectDraw | 58 | 58 | 58 | 58
| HDD/Read | 111062 | 136351 | 152154 | 167594
| HDD/Write | 94902 | 167594 | 148621 | 148837
| HDD/RandomRead | 27638 | 119069 | 12327 | 125953
| HDD/RandomWrite | 4088 | 92169 | 84003 | 84979
|
- CPU2コアでHD Bench ver3.40b6を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
- CPU1コアでHD Bench ver3.40b6を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
@の結果はCPUの測定で高いスコアが出るまで何度も測定し直しています。
実際は、この2/3とか1/2のスコアがよく出ます。
CPUの浮動少数点演算は1コアと2コアの差が出ません。
よって、浮動少数点演算に関してはあまり参考にならないとわかります。
CPUの整数演算は、T9600>P9600>T9400の関係がよくわかります。
また、P9600がT9600とT9400のほぼ中間ぐらいの性能というのもわかります。
あとは、全体的にGDIの測定でスコアが安定せず、スコアの意味を成していないレベルでした。
Rectangle、Text、Ellipseは、これらのスコアの倍のスコアを出したり、1/2のスコアだったりとどの測定においても安定しません。
よって、これらのGDI測定は信頼性がありません。
メモリはシングルチャンネルとデュアルチャンネルでの違いはありますが、デュアルチャンネルのパフォーマンスを最大限に得られるわけではありません。
これは、CPUのFSB1066MHz(帯域8.5GB/s)に対し、DDRII-800のシングルチャンネルで6.4GB/s、デュアルチャンネルで12.8GB/sなので、CPUがボトルネックとなります。
Core2DuoではDDRII-800にこだわる必要も無く、DDRII-533のデュアルチャンネルで十分だったりします。
HD Bench ver3.40b6ではReadのスコアを見るとデュアルチャンネルとシングルチャンネルの差はほとんどありませんが、
デュアルチャンネルのWriteとRead&Writeのスコアは、シングルチャンネル時の約1.3倍ぐらいのスコアは伸びます。
- CrystalMark2004
| @8530w | AT9400 | BT9600 | CP9600
| ALU | 16558 | 24474 | 27035 | 25707
| FPU | 12582 | 26335 | 29364 | 27843
| MEM | 12629 | 15502 | 16122 | 15940
| HDD | 11175 | 29031 | 29415 | 29130
| GDI | 11935 | 15006 | 15357 | 14923
| D2D | 4728 | 4813 | 4794 | 4860
| OGL | 77812 | 48733 | 52813 | 52825
|
- ALU:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
CPUの整数演算を2コアで処理したときのベンチマーク。
@はともかく無視するとして、A〜BはT9600>P9600>T9400の順に。
測定はどれもT9600とT9400の中間がP9600ぐらいのスコアになっています。
- ALU:CPU1コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
CPUの整数演算を1コアで処理したときのベンチマーク。
@はともかく無視するとして、A〜BはT9600>P9600>T9400の順に。
測定はどれもT9600とT9400の中間がP9600ぐらいのスコアになっています。
2コアと1コアでの処理は明確で、2コアでの処理はほぼ1コアでの倍の速度になります。
- FPU:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
CPUの浮動少数点演算を2コアで処理したときのベンチマーク。
@はともかく無視するとして、A〜BはT9600>P9600>T9400の順に。
測定はどれもT9600とT9400の中間がP9600ぐらいのスコアになっています。
- FPU:CPU1コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
CPUの浮動少数点演算を1コアで処理したときのベンチマーク。
@はともかく無視するとして、A〜BはT9600>P9600>T9400の順に。
測定はどれもT9600とT9400の中間がP9600ぐらいのスコアになっています。
2コアと1コアでの処理は明確で、2コアでの処理はほぼ1コアでの倍の速度になります。
- MEM:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
メモリの速度をCPU2コアで処理したときの測定です。
デュアルチャンネルはシングルチャンネルの1.2〜1.3倍の速度が出ています。
CPUの違いによるスコアの差は殆ど出ません。
誤差範囲内の違いでしかありません。
- MEM:CPU1コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
メモリの速度をCPU1コアで処理したときの測定です。
2コアで処理した速度と比べると、1コアで処理したときはWriteの速度がReadと同じぐらいになります。
ただ、CPU1コアでの処理のときのシングルチャンネルでの速度が異常に速いのが気になるところです。
DDRII-800の理論最大転送速度はシングルチャンネルで6.4GB/sのはずですが、測定値がその理論値を超えています。
測定の信頼性が若干無いような気も……。
- HDD:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
ストレージデバイスの測定ため、CPU2コア、1コアでの差は出ません。よって、2コアで測定したときの結果です。
CPUの違いによるスコアの差は殆ど出ません。
@はHDDでA〜CはSSDです。
- GDI:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
GDI表示速度の測定です。
CPU2コアと1コアの差は出ませんので、2コアで測定したときの結果です。
CPUの違いによるスコアの差は殆ど出ません。
誤差範囲内の違いでしかありません。
- D2D:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
2D描写の測定です。
CPU2コアと1コアの差は出ませんので、2コアで測定したときの結果です。
CPUの違いによるスコアの差は殆ど出ません。
誤差範囲内の違いでしかありません。
- OGL:CPU2コアでCrystalMark2004を測定したスコア
@:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F4、メモリ/DDRII-800 x1、ストレージ/HDD
A:CPU/Core2Duo T9400、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
B:CPU/Core2Duo T9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
C:CPU/Core2Duo P9600、Bios/F13、メモリ/DDRII-800 x2、ストレージ/SSD
OpenGLの描写速度の測定です。
CPU2コアと1コアの差は出ませんので、2コアで測定したときの結果です。
CPUの違いによるスコアの差は殆ど出ません。
誤差範囲内の違いでしかありません。
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