グラフィックドライバは、全てnVIDIA QuadroのノートPC用ドライバver280.26です。
Core i7 640Mの評価は出荷状態時の評価ではなく、メモリをデュアルチャンネルに換装した後のスコアを記載しています。
ストレージは基本的に2.5インチ 7200rpm のHDDで測定しています。
WindowsのエクスペリエンスインデックスのみSSDで測定しています。
- Windows7のエクスペリエンスインデックス
- core i7-640M
- core i7-740QM
Windows7のエクスペリエンスインデックスのCPU評価では、スレッドの数が多いほど良いスコアになる傾向があるようです。
それに伴い、メモリのスコアもcore i7-740QMの方が良いスコアになっています。
この辺が実際のPCでの使用とのギャップがあるように思います。
GPUのスコアはどちらとも6.6の評価でした。
QuadroFX2800Mは、ハード上のスペックで見るとGeForce9800GTとほぼ同じになるはずですが、
GeForce9800GT(※GeForce8800GTも同じ)は6.8のスコアが出るのでこの辺で食い違いがあります。
これはおそらくDiorectXの評価部分でQuadroFX2800Mが不利になっていると思われますが、
実際のところはわかりません。
ハードディスクの評価は、SSDで見ています。
A-DATA S596 Turbo 128GBです。
ハードディスクだと2.5インチの7200rpmで5.9ぐらいになります。
Windows7のエクスペリエンスインデックスは通常のベンチマークツールから見ても特殊で、
実際の使用からのスコアともやや食い違っているように思います。
このスコアが高い、低いは、あまりあてにならない評価にも思いますが、
信じたい人はこの評価を信じればいいと思います。
GPUでも、DirectXへ対応しているのとしていないのでスコアにかなり食い違って出てきますし、
CPUはスレッドの数が多いほどスコアが高くなります。
メモリはどういうように評価しているのかかなり謎な部分があって、転送速度とスコアが一致してない部分もあります。
個人的には、スコアが実際の使用に反映されているかどうかはともかく、
エクスペリエンスエンデックスに関しては参考程度のスコアということで見ればいいかな……と。
- HD Bench ver3.40b6
- Core i7-640M
@4スレッド
A3スレッド
B2スレッド
C1スレッド
CPU測定は、このベンチで浮動少数点演算測定部分の信頼性はありません。
整数演算は、スレッド数が増える毎にスコアが伸びています。
メモリ測定はスレッドが増える毎にスコアが伸びます。
GDI測定は、スコアが一定せず信頼性がありません。
ストレージのHDD測定は、若干の誤差は出ますが許容範囲の誤差です。
- Core i7-740QM
@8スレッド
A4スレッド
B2スレッド
C1スレッド
CPU測定は、このベンチで浮動少数点演算測定部分の信頼性はありません。
整数演算は、4スレッドでピークがあり、8スレッドになるとスコアが落ちます。
メモリ測定はスレッドが増える毎にスコアが伸びます。
GDI測定は、スコアが一定せず信頼性がありません。
ストレージのHDD測定は、若干の誤差は出ますが許容範囲の誤差です。
HD Benchで見ると、Core i7-740QMよりもCore i7-640Mの方がパフォーマンス的に優位だとわかります。
スコアを見てもかなりの差があります。
Core i7-740QMのスコアはCore i5-520Mのスコアにも到達していません。
メモリはReadがCore i7-640Mで優位になり、Read&WriteだとCore i7-740QMが優位になっています。
- CrystalMark2004
- ALU:Core i7-640M
@4スレッド
A2スレッド
B1スレッド
2スレッドと4スレッドを比較すると、若干の誤差は出ますがほぼ2倍のスコアになります。
ターボブーストがどういう状態で効いているのかわからないので、その辺が関係しているのかも。
1スレッドのスコアにしてもターボブーストがおそらく働いているので、スコアの評価は難しいです。
- ALU:Core i7-740QM
@8スレッド
A4スレッド
B2スレッド
C1スレッド
8スレッドよりも4スレッドの方がスコア的に優位になりました。
個別に見ても4スレッドの方でスコアが軒並み高い状態です。
1スレッドのスコアは、そこそこ高いスコアを出していますが、スレッド数が多いほど効率が悪くなっていきます。
Core i7-640MとCore i7-740QMの整数演算を比較した場合、1スレッドの処理能力はCore i7-640Mの方が明らかに高いということがわかります。
効率もCore i7-640M側は2スレッドと4スレッドで2倍近くのスコアを出すのに対し、
Core i7-740QMはスレッド数が多くなればなるほど効率が悪い状態で、尚且つ、8スレッドよりも4スレッドの方がスコアが高いという最悪のパターンでした。
Core i7-740QMの場合は、HT(ハイパースレッデュング)を切れるなら切った方が良さそうです。
理論8スレッドよりも物理4スレッドにした方が良さげ……。
ちなみにこのHP EliteBook 8740w Mobile(XP936PA#ABJ)のBIOSで、HTを切る設定項目は存在しますが、
実際にHTをBIOSで無効にしても、OS側にそれが反映されていませんでした。
- FPU:Core i7-640M
@4スレッド
A2スレッド
B1スレッド
2スレッドと4スレッドを比較すると、若干の誤差は出ますがほぼ2倍のスコアになります。
ターボブーストがどういう状態で効いているのかわからないので、その辺が関係しているのかも。
1スレッドのスコアにしてもターボブーストがおそらく働いているので、スコアの評価は難しいです。
- FPU:Core i7-740QM
@8スレッド
A4スレッド
B2スレッド
C1スレッド
整数演算のときと同じく、この浮動少数点演算も8スレッドよりも4スレッドの方がスコア的に優位になりました。
個別に見てもMikoFPU以外は4スレッドの方でスコアが軒並み高い状態です。
1スレッドのスコアは、そこそこ高いスコアを出していますが、スレッド数が多いほど効率が悪くなっていきます。
浮動少数点演算の結果も、整数演算の結果と同様Core i7-640MとCore i7-740QMの整数演算を比較した場合、1スレッドの処理能力はCore i7-640Mの方が明らかに高いということがわかります。
Core i7-740QMはスレッド数が多くなればなるほど効率が悪い状態で、尚且つ、8スレッドよりも4スレッドの方がスコアが高いという最悪のパターンでした。
- MEM:Core i7-640M
@4スレッド
A2スレッド
B1スレッド
メモリの転送速度は、スレッドが多いほど転送速度が速くなります。
- MEM:Core i7-740QM
@8スレッド
A4スレッド
B2スレッド
C1スレッド
メモリの転送速度は、スレッドが多いほど転送速度が速くなります。
2つの結果からするとメモリの転送速度はスレッド数が多いほど、転送速度が速くなっています。
よって、8スレッドあるCore i7-740QMの方がスコア的に優位になりました。
ただ、1スレッド辺りの処理能力はCore i7-640Mの方が高いので、1スレッドでの転送速度を見ると確かにCore i7-640Mの方が転送速度が速いです。
総合してみるとやはりスレッド数の多いCore i7-740QMがメモリの転送速度においては優位である…ということで。
- HDD:Core i7-640M
@4スレッド
- HDD:Core i7-740QM
@8スレッド
ストレージのテストはCPUに影響されないので、Core i7-640Mは4スレッド、Core i7-740QMは8スレッドの結果になります。
どちらも当然誤差範囲の結果です。
- GDI:Core i7-640M
@4スレッド
- GDI:Core i7-740QM
@8スレッド
GDI表示速度の測定です。
同じCPUであればスレッド数にあまり影響を受けないので、Core i7-640Mは4スレッド、Core i7-740QMは8スレッドの結果になります。
CPUの1スレッドの処理能力に影響を受けていて、1スレッドの処理能力の高いCore i7-640Mの方でスコアが高くなります。
- D2D:Core i7-640M
@4スレッド
- D2D:Core i7-740QM
@8スレッド
2D描写の測定です。
同じCPUであればスレッド数にあまり影響を受けないので、Core i7-640Mは4スレッド、Core i7-740QMは8スレッドの結果になります。
大きくは変わりませんが、Core i7-740QMの方が良い結果を得られます。
- OGL:Core i7-640M
@4スレッド
- OGL:Core i7-740QM
@8スレッド
OpenGLの描写速度の測定です。
同じCPUであればスレッド数にあまり影響を受けないので、Core i7-640Mは4スレッド、Core i7-740QMは8スレッドの結果になります。
Core i7-740QMの方がスコア的には良い結果になっていますが、
スコアの内訳を見ると、Core i7-640Mの方が良さそうに見えます。
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