- システム全体の消費電力をHPのツールで監視すると、大体20Wを切ります。
アイドル時であれば13〜15Wぐらいになります。
この点がこのノートの強みのため、CPUを交換するメリットがありません。
CPUを交換する場合は、最初からスペックの高いノートを買う方が良いでしょう。
もっとも、消費電力が低いのはGPUの能力が低い…という部分が大きいのでしょうけど……
- OSはWindows7 Pro x86
x64を嫌う人向けのOSです。
32ビットOSのため、メモリの増設において大きな制限を受けます。
OSのメモリ管理領域は3GBまでで、これ以上のメモリを増設してもOS管理外領域となります。
そのため、4GBまでのメモリの増設を考える人が多くなるでしょう。
出荷時のメモリはDDR1333 2GB CL=9のメモリが装着されています。
- CPUはCore i5-520M。
一昔前のCPUに比べると能力はかなり高いです。
HDbenchで整数演算、浮動小数点演算が両方とも600000を超えてる時点でモバイル版のCPUとしては優秀すぎるぐらいでしょう。
IntelのCPUというと浮動小数点演算が弱く実用途であまり使い物にならない…という感じでしたが、
ようやくCPUとしてマトモなものになった印象を受けます。
- HDDはSEAGATEのSATA 7200rpm 250GB 2.5インチHDD。
シーケンシャルRead、Writeともに100MB/sぐらいなのでHDDの能力としては申し分ないレベルです。
- GPUはnVIDIA NVS 3100M。
VRAMは512MBとなり、チップ、メモリともに基盤に直付けされています。いわゆるオンボードになります。
ノートPCの中には、nVIDIAだとMXMモジュールでGPUが交換可能な場合がありますが、
HP EliteBook 8440p(WJ683AW#ABJ)ではMXMモジュール自体が存在しないので、GPUの交換は不可能です。
解像度は最大1600x900。縦が1200無いので、大きなデスクトップ領域に慣れてる人は狭く感じます。
nVIDIA NVS 3100Mの性能は、ローエンドクラスのGPUです。
CPUによるGPUのボトルネックの生じにくいFurMarkでベンチ測定すると、解像度1024x768で691です。
この解像度でのベンチ測定結果のデータを持ってないので、何とも言い難いのですが、
おおよそでGeForce9400ぐらいの能力で、3Dの描写能力は根本的にかなり低いです。
これをチップから判断するとプロセスが40nmのGT218であるので、いわゆるGeForce G310（GeForce G210と同じ）にあたり、
そのGeForce G310のクロックアップ版になります。
（※40nmのプロセスで、能力をGeForce9400と同等に合わせたものがGeForce G210。
そのGeForce G210をDDR3をサポートしてリネームしたものがGeForce G310。
GeForce G310（GeForce G210）はGeForce9400(G96)と比べるとクロックは高めでダイサイズが小さくトランジスタ数も少ない。
更にパイプライン数も少ないので、この辺でGeForce9400ぐらいの性能に調整されている。）
GPUzで見ると、アイドル時のクロックは随分落ちます。
GeForce G310のクロックアップ版といっても、根本的に処理能力が低く、3Dゲームをプレイするのには向きません。
- 外部ディスプレイの出力は、D-sub15pinか、DisplayPortを選択できます。
ただ、この場合はGPUに負荷がかかるので省電力を気にする人には向きません。
|
|
|
